「HSPは遺伝だからどうにもできないのか」
「あらゆることが人よりも気になってしまう。病気なんだろうか」と悩んでいんか?
実は、昨今の研究からHSPが遺伝する確率は半分くらいだとわかってきました。
本記事ではHSP気質を持つわたしが、HSPと遺伝の関係を紹介します。
この記事を読むと、HSP気質を意識的にやわらげる方法を学べます。
自分と周りとの違いを感じてなんとかしたいと思う方は、ぜひ最後までお読みください。
HSPと遺伝の関係は半分だった
前提としてHSPは気質であり病気ではないため、無理に治す必要はありません。
HSPと遺伝との関係は現在も研究がおこなわれているところですが、2020年に発表された研究(リンクは英語です)では、敏感さが遺伝する確率は47パーセントだと論じられました。
他方で、残りの53パーセントは環境が作用するとされています。
HSPが遺伝だといえる確率は半分くらいですね!
意外と生まれ持った気質以外の部分も、関係があるんだね!
つまりは環境や友人関係を整え、きちんと向いている仕事を選ぶと、むしろHSP気質を活かす方向へ向かえるといえます。
遺伝子を持っているからといって気質が発動するか否かは別で程度も違うため、まずは自分が持つ気質や程度を理解し、環境を適切に整えていくことです。
なお、先天的な要因は扁桃体の働きによるものと、セロトニンを運ぶ物質によるものがあります。
HSPが持つ4つの特性はDOES(ダズ)と呼ばれる
ここからは、HSPの4つの特性を紹介します。
HSPの概念を広めたアメリカの心理学者、エイレン・N・アーロン博士は、以下のすべてに当てはまる人はHSPの気質を持つと論じました。
- 【Depth of processing】深く処理する
- 【Overstimulation】過度に刺激を受けやすい
- 【Empathy and emotional responsiveness】全体的に感情の反応が強く、特に共感力が強い
- 【Sensitivity to subtleties】ささいな刺激を察知する
これらは頭文字をとってDOES(ダズ)と呼ばれています。
上記4つの項目のようにHSPは刺激を敏感に察知し、物事を深掘りする性質を持っているのです。
DOESの詳細についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。
こんなに素敵なところがある!きちんと受け止めたいHSPのよさ
ここからは、HSP気質を持つ人のよいところを紹介します。
敏感であるからといって悲観せず、よさをきちんと受け止めてあげてくださいね!
HSPは、例えば以下のようなよさが挙げられます。
- 直感が鋭い
- 本質見極められる
- 物事を多角的に考えられる
- ひとりの時間でも楽しめる
- 動物や人にやさしくできる
他にもよいところを知りたい方は、以下の記事を詳しく紹介していますので、ぜひお読みください。
関連記事>>HSPとは?性格の特徴7つと心地よく生きるための5つのヒント
HSPな自分でも健やかでいるコツ
ここからはHSPが疲れてしまった際に、健やかでいるコツを紹介します。
健やかさを保つコツは以下のような点があります。
- 感情を書き出す
- 自分の気質を受け入れる
- お気に入りの場所を見つける
- どうしても苦手な人とは距離をとる
- 自分のキャパオーバーになってしまう場面を知る
- 大きな音がする場所、匂いのきついところを避ける
5つのなかでどの感覚がとくに敏感かは、人によって違うもの。
HSPのなかには外交的な人もおり、その人なりの対策が必要だといえます。
タイプ別の対策を知りたい方は、ぜひ以下の記事をお読みください。
参考>>HSPには型がある!4種類それぞれで異なる性格の違いとは
HSPに関するよくある質問
ここからは、HSPについてよくある質問を紹介します。
まとめ|HSPは気質であり、個性。活かせるか否かは環境次第
HSPが遺伝する確率は半分程度。
あとは環境によって気質が発動し、どれほど強く表れるかが変わってきます。
遺伝は変えられませんが環境であれば、交流関係や職場を自分に合ったところへ変えることで心を穏やかに保てるはず。
「HSPの辛さは治らなくてどうしようもないものなのか」と、肩を落とす人もいるかもしれません。
そのようなときは環境次第で穏やかでいられるのを思い出して、自分がどのような環境であれば心地よく過ごせるのか丁寧に探ってみてくださいね。
自分に合った仕事を探す際には、転職サイトで探すほか、エージェントに相談するのも自分の潜在ニーズがわかるため、おすすめです。
個人的におすすめのエージェント、doda