「フルタイム勤務でぐったり疲れてしまう」
「どんな仕事に就けば穏やかに過ごせるのか知りたい」
HSP気質を持つ方は仕事でぐったりしてしまう日々が多いもの。「この状況をどのにかしたい!」と思うときもあるでしょう。
結論からいうと、職場によってはフルタイム勤務でもなんとかやっていけるのではと思っています。実際にわたしが職場を変えてそのように感じているからです。
ただ、人によると思うので無理は禁物です。
本記事では、合わない職場へ転職し、心がすり減ってしまった経験のあるやまね(@yamanebass)がHSPの人がフルタイム勤務を続ける際に検討したいこと、向いていると思う仕事を紹介します。
日々の仕事でヘトヘトな方はぜひ最後までお読みいただき、自分が無理なく続けられる環境を探ってみてください。
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HSPの気質を持つ人がフルタイムの仕事をきついと思う3つの理由

ここからはHSPの気質を持つ人がフルタイムの仕事をきついと思う理由を紹介します。
社内の環境が気になって疲れるから
HSP気質の方は視覚や聴覚が敏感で、刺激を受けやすいもの。
社内では以下のような情報が気になってしまいます。
- 電話の音
- タイピングの音
- あちらこちらで聞こえる会話の音
- 来客や業者の出入り
- 早急に対応すべきメール
あらゆる情報を受け取り疲れてしまう時間が長くなるぶん、フルタイムの仕事をきついと思ってしまうのです。
人間関係で疲れるから
物事を深く考えてしまう性質のある、HSP気質の人。
人間関係でも「相手はこう思っているのでは」と考えすぎてしまう傾向があります。
例えば社内で「あの人からよく思われていないのでは?何かしたかな……」と考えたり、扉をガシャン!と閉める人がいると「さっきのあの件で怒っているのかな」などと思ったりも。
実際は気にしなくてよいような出来事でも深く考え込んでしまう時間が長くなるため、フルタイム勤務をきついと思ってしまうのでしょう。
マルチタスクが苦手だから
HSP気質の人は一度に多くの仕事を平行するのが特に苦手です。
仕事をしているとメールを打っているときに別の話題で話しかけられたり、何かを計算しているときに電話が鳴ったりします。
ただでさえ苦手なマルチタスクのような仕事を長時間おこなう必要があるため「フルタイム勤務に疲れた……」と思ってしまうといえます。
HSPの特徴を活かして仕事自体を続ける方法

とはいえ、生きていくためにできればフルタイム勤務を続けたいと思うかもしれません。
ここからは、HSP気質を受け入れてフルタイム勤務を続ける方法を紹介します。
仕事をシングルタスクに分ける
HSP気質の人は「情報を深く処理する」「些細な出来事にも気付く」特性があります。
マルチタスクを分解してシングルタスクに落とし込み、ひとつずつ区切りのよいところまで終わらせば混乱せず進められるでしょう。
わたしの例でいうと、早めに完成させなければならない案件が同時に舞い込んだときは「ここまで終わらせればいったん安心できる」のような小さなゴールを決めて取りかかります。
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ゴールが終わったら他のタスクに移行するイメージです!
設定しているのは以下のようなゴールです。
- ゴール以降は自分だけで作業できるところ
- あとは頭が疲れていても機械的にできるところ
このときに重要なのが、取りかかっている物事に関する書類以外は、端によけおくことです。
目の前にある仕事以外はいったん忘れてひとつのタスクに集中でき、混乱せず終わらせられますよ。
ひとりの時間を作るようにする
人間模様が気になって消耗してしまうケースがよくある、HSP気質の人。
ひとりでいられる時間を意識的に作って、心と頭を休ませるとよいですよ。
わたしはこんな感じで休憩しています。
- お昼休憩にオフィスの周りをゆっくり散歩する
- 掃除やゴミ捨ては積極的に行って少しでもひとり時間を確保する
- 会議のときは早めに部屋に入り、部屋を整えつつひとりで作業する
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わたしは緑のあるところでひと息つくこともあります♪
ひとりでいる時間は余計なことを考えなくてすむため、体力を充電できるでしょう。
仕事の環境を上司に相談する
仕事以外のことがどうしても気になって、支障が出てしまうときもあるでしょう。
パフォーマンスが落ちないように、座席や温度調整といった作業環境を上司に相談するとよいですよ。
例えば以下のような相談ができます。
- 隣の人の引き出しを閉める音が苦手なので席を変えてもらえないか
- 隣の人の独り言が気になってしまうので席を離せないか
- 自分で対策しても寒すぎる(暑すぎる)から場所を変えてもらえないか
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わたしは実際にかけ合ったことはありませんが、席の配置に関して上司に相談している人はちょこちょこいましたね!
仕事に支障がなければ相談した内容に応じてもらえる可能性もあるため、あまりに気になるようだったら声にしておきましょう。
仕事の量や進め方を上司に相談する
HSP気質の方は状況に関する問題点にあれこれ気が付きます。「やらなきゃ」と思い仕事を抱える場面も多いでしょう。
気付いたらタスクの量が多すぎて毎日残業……などといったことも。
適切に振り分けられればよいのですが、上司が他の社員の仕事量をすべて把握するのは不可能です。
仕事の量や進め方に無理があれば、しっかり上司に伝えるようにするとよいですよ。
すると少し手が空いていそうな人と仕事を分担してもらったり、無理のない進め方になるように考えてもらえるものですよ。
自分にとってきつい要素があまりない職場へ転職する
職場によってはあまりにも人員が足りておらず、人間関係もギスギスしているところがあります。
部署を異動できる可能性もないケースもあるでしょう。
自分にとってすごくきつい職場であれば職場を変えるべきです。
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現にわたしはギスギスした職場に数ヵ月身を置いて病みました……
「慣れるまでの辛抱だ……」と思っていたのですが、一向に慣れずに転職活動する気力さえなくなってだらだら消耗し続けてしまった過去があります。
あれこれ気になる気質が止むことはありませんが、会社によって程度は違います。
少し楽になる環境に移れることがあるものですよ。
(わたしがこれで救われています)
副業していつでも辞められるようにしておく
転職も逃げ道のうちのひとつですが、もうひとつ道を挙げるとすれば独立することです。
副業して、何かあれば転職先が見つかっていなくてもいつでも辞められる状況を作っておくとよいですよ。
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わたしは副業で心の余裕ができ、思ったことを会社へ言いやすくなった気がしています!



結果、ちょっと居心地がよくなっているってウ・ワ・サ
本業との相乗効果も感じるため、よほど体力に無理がなければ全人類(!)におすすめです。
わたしはプログラミング、ブログと挑戦しましたがWebライターの仕事が最も本業との相乗効果が大きく、仕事の基本だなぁと感じています。
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Webライターに慣れたらライティングを使って他の副業にシフトするのもアリですね!
どのような仕事なのか気になる方は自著『休職で絶望したわたしが副業Webライターで月5万円稼いで自己肯定感をあげた方法』にて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
副業自体が一種のお守りのようなものになり、心の余裕ができますよ。
HSPの人でもできる仕事を探す際に考えたい3つのこと


ここからはHSPの人が仕事を探す際に考えるべきことを、紹介します。
自分の目的のなかで仕事はどのような位置付けか
人によって仕事で達成すべき目標は異なるもの。
自分にとって仕事は人生のうちでどのような役割なのかをしっかり考えるようにします。
例えばあなたが一家の大黒柱で子どもの教育費を稼がなければならないのであれば、所得が大きな判断基準のひとつになるでしょう。
かたや少ないお金で田舎暮らしできているような方であれば、稼ぎは大きくなくてもその他の要素を重視し、幸せに暮らしていけるかもしれません。
仕事に求めるものを明確にすることで、どのような程度で取り組むか検討でき、結果自分らしい生活ができるといえます。
これからどういったキャリアを描くのか
同じ会社にいても職位によって負担が違うケースがあります。自分に向いていない立場になってしまうと、消耗するスピードが早まってしまうかもしれません。
自分が長い目で見てどのようなキャリアを描くのか、検討するとよいでしょう。
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ちなみにわたしはバリバリ昇進していくのではなく、給料が高くなくても負荷のあまりないことができたらと思っています!
自分に向いているキャリアを選択したところで生活が成り立つのかをあらかじめ考えられると、いざそのときが訪れた際に焦らないでいられるものですよ。
自分はどのような取り組みが得意・苦手なのか知る
誰しも自分が苦手な物事をずーっと続けていると、疲れてしまうものです。
自分はどのような取り組みが得意で苦手なのかを考え、苦手要素の少ない職場を選ぶようにしましょう。
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ちなみにわたしの場合は人をぐいぐい引っ張っていったり、いろんなところへ移動したりといったことが苦手だと感じています。
自分が苦手なことを今一度掘り下げたい方は診断してみるのもよいでしょう。
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ねぇ、わたしのこと知ってる人がパソコンの中にいる……?(当たってる)
- コンピテンシー診断……落ち着いており行動がゆっくり、人前でも堂々としている、他人と必要以上に関わるのを好まない(当たってるやんけ。悪気はないのです……)、創造的思考力あり、周囲の刺激に関する感度高い、先頭に立つのはあまり得意ではない
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事務職が一番適していると診断されました!(なお、いま)
21のストレス要因への、ストレスの感じやすさの診断が特に当たっていて面白かったです♪
明らかに苦手要素の多い会社に入ってしまうのを避けられるため、心の平和が保たれますよ。
わたしが考えるHSPの人に向いてる仕事


ここからはHSPさんが比較的穏やかに過ごせるのではないかなぁと思う仕事を紹介します。
人の心や身体を癒す仕事
HSP気質の方は共感力が高いため、人の気持ちに寄り添う仕事だと力を発揮しやすいでしょう。
- 心理カウンセラー
- 整体師エステティシャン
- 鍼灸師
- ソーシャルワーカー
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オルゴールが鳴っていたり静かだったりと、職場環境が落ち着いているケースも多いですね!
IT・Web系の仕事
IT・Web系の仕事はより深く物事を掘り下げていくため「あれこれ考えすぎてしまうHSP気質」をメリットとして活用できます。
- ライター
- プログラマー
- データ入力
- Webデザイナー
- Webマーケター
- システムエンジニア
クリエイティブな仕事
感受性が豊かで些細な物事に感動するHSP気質の人。仕事としてアウトプットする際には敏感な気質を存分に生かして、他者を感動させる作品を作れるでしょう。
- カメラマン
- イラストレーター
- ハンドメイド作家
- 作家(本)
自然と触れ合う仕事
HSP気質の人は五感が敏感であり、触覚もそのうちのひとつ。植物やもふもふした動物に触りながら働くと、仕事時間でも癒しを受け取れます。
- 動物園の飼育員
- 植物園の職員
- 花屋
- 獣医
- ペットショップ店員
- 農業・林業
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動物の毛並みっていいですよね……(ほっこり)
他者とあまり関わらない仕事
人の思っていることをあれこれ察知してしまい、疲れてしまうHSP気質を持った人。
他者とあまり関わらなくてよい仕事をすると、ストレスを最小限に抑えられるといえます。
- 図書館司書
- 学芸員
- ドライバー
- 家事代行
- 新聞配達
- 過度に電話が鳴らない事務
考えすぎたり、刺激を受け取りやすかったりするHSP気質の方は刺激が少なく、気質を生かせる仕事に就くと割と穏やかに過ごせるでしょう。
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一部の職業を例として挙げましたが、必ずしもお伝えしたとおりとは限らないため注意が必要です。
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会社によって雰囲気や人間関係が異なりますからね!
会社へ訪問する際は刺激となる対象が多すぎないか、電話がひっきりなしに鳴っていないか、雰囲気がピリピリしていないか確かめるとよいですよ。
HSPの人はちゃんと能力があるので大丈夫!性質とうまくハマる職場選びが吉


物事に敏感であり、考えすぎてしまうHSP気質を持った人。
できることなら、心が穏やかでいられる仕事を続けたいと思う人も多いでしょう。
「自分は仕事自体に向いていないんじゃないか」と膝を抱えてしまう日もあるかもしれません。ですが、HSP気質を活かせてストレスの少ない職場は、必ずあります。
いまの職場で変えられるところがないか考えて上司に伝え、改善されないようであれば職場を変えるのも視野に入れて少しでも心穏やかに過ごせる日々をゲットしましょう。
とはいえ精神的に削られてしまってからでは、職探しが難しくなることも。
ゆとりを持って準備できるように、転職エージェントに登録しておくとひとつの安心材料になりますよ。



